ぽつねん○鑑賞記録

さぁさぁ昨日観たものが日常に埋もれて半分も思い出せなくなる前に(実はもうそんな感じ)書き残して置きましょう。


帰りの新幹線の中でずっと考えてたんですけど、今回のポツネンは、私の好きな小林賢太郎発表会だったなぁということです。前回のポツネンでいうところの悲しいお好み焼きを作る話のキャベツのところ。あれに似た悲しさ切なさが感じられるラストのコント。金銀の紙が上から降り注ぐ中で○に抱かれて動かなくなる画家。その前の○と画家の会話。私は小林さんの作る温かみが好きなんです。完璧だなぁ、機械じゃないのか?と思う彼からぽろっと感じ取れる温かみっていうのがたまらなく好きなんです。ATOMでいうと息子が父親に今までのことを語る場面であったり、CBF345の蒲田の行進曲であったり、鯨の不器用器用であったり。ちょっと胸の奥をつくようなそんな温かみ。それを今回の○は感じるところが多かったなーと思いました。そう!今回はとても「人間らしいなぁ」と感じたんです。前回はCGを使うところも多く全体的に尖った印象も受けたんですけど、今回はタイトル通りに丸い。雰囲気がまず丸い。この丸さが人間らしいなぁと感じたところに繋がってくるのかもしれないですね。
今回のポツネンはもっとかみ締めたいなぁ。都こんぶの白い部分を段々舐めて素こんぶにするくらい味わいたい。だから一日に一コント、いや、断片的に切り取って思い出をちょこちょこ桜が咲くあたりまで(長いな)かみ締めていきたいです。


エンディングで拍手がぶわーっと一段と大きくなった時、小林さんがお辞儀をしたまましばらく頭をあげなかった。でも上げた後のあの顔が。あの顔が!「僕、今体全体でこの雰囲気を満喫しています」的な満足そうな顔が!やりとげた顔が!ちょっと赤くなってた鼻や、くしゃっとした目元を見て、拍手をしている私は「あーやっぱこの人好きだわ」と再確認したのであります。


終演後、ご一緒したミデヒさん*1とお茶。岐阜に居たら出来ないであろうラの話を色々と。もうねもうねもうね、話せる人が周りに居ないから溜まってるんだ、私は(笑)方言についてもちょこちょこと。そして岐阜の田舎さを知る。岐阜は掘っても遺跡でないもんなー。粘土しか出ない。粘土か、チャートっていうやつしかでない。お城は山の上だし。多分山の上まで物資を運ぶ時間と人手があるくらいのどかで暇だったんだろうなぁ。また是非!楽しかったです。